復活祭の美味しい週末

復活祭の週末にシャンパーニュ地方の田舎に行った。人口200人の田舎町にある夫の実家、義父が生きている間は、寒くて不便で居心地悪い家だった。
暖房をつけっぱなしにすると怒られ、お風呂に入れば途中から水になり、子供たちが庭で遊ぶと「芝生が傷む」と注意され、料理を作ると「野菜が生煮えだ」と文句を言われた(昔式にグタグタに茹でないと食べない人だった)。
気難しくて、自分の流儀を曲げない“おじいちゃん”にみんな苦労したけど、今になっては懐かしい。

あまり田舎に行かない私が行くと、親戚やお隣さんが食事によんでくれて、翌日、お返しによび返す。ので、ご飯を食べているか、作っているかという生活になる。美味しい生活。
その上、この地方の方たちはシャンパンを水のように飲む。酒とバラの日々。

お隣さんでは、復活祭定番の子羊の脚をごちそうになった。
ところで、なぜ復活祭に子羊なの?復活祭とは、磔にされたイエズスが蘇ったことのお祝いだ。イエズスは人類の罪をあがなうために犠牲になった。旧約聖書では子羊が贖罪として神に捧げられたので、イエズスと子羊が同化され、復活祭には子羊を食べる習慣になったそうだ。なるほど。
宗教的な象徴には無関心な人も、羊の脚を一本丸焼きにすれば大勢で食べられるし、見た目もご馳走っぽいので、クリスマスや復活祭によく登場する。

ニンニクを埋め込んでオーヴンで焼く。子羊は匂いも気にならないし、柔らかくて美味しい。

子羊の脚丸焼き

フラジョレ/flageoletという小粒のインゲン豆の煮込みが定番の付け合せ。

子羊の脚丸焼き

このお隣さんカップルは、私の知る中で最高の年齢差:夫72歳、妻36歳。シャンブル・ドット(民宿)を経営している。
文字通りのお隣さんなので、この右側がうちの実家だ。

シャンブル・ドット

人口200人の田舎に誰が来るか?と思うでしょう?ところが、シャンパン・カーヴ巡りや、ディジョンに行く途中の人に利用されていて、「今日は3部屋埋まっていて、明日は満室(全部で5部屋)!」という繁盛ぶり。

のどかな週末からうちに帰ったら、床には衣服が散乱し、酒瓶が転がり、台所には汚れた鍋・・・シャンパンの酔いが一気に醒めた。親のいぬ間に、“大きな子供”のどっちかが酒宴を開き、片づけが間に合わなかったらしい。
息子は留守で、親知らずを抜いたばかりの娘は、頭からお布団をかぶって寝ている・・・という状況から、息子が犯人かと思ったら、事実はその逆であった。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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