
猫沢さんの記事に惹かれて「Paris je t’aime」を観にいった。5分間の物語が18、ファニー・アルダン、ジュリエット・ビノッシュ、ジェラール・ドパルデュー、ナタリー・ポートマン、ベン・ギャザラ、ニック・ノルト、『ロード・オブ・ザ・リング』のエリア・ウッドなど超がつくほどの有名スターが次々に現れるという贅沢さ。中にはチャイナタウンを舞台にした訳のわからないストーリーや、パリである必要はまったくないドラキュラの恋なんかもあるが、一見の価値ある作品。シルヴァン・ショーメのアニメ作家らしいパントマイム夫婦の話、盲目の青年と女優志願の女の子の物語も可愛かったが、一番共感したのがアレキサンダー・ペインの『14区』物語。貯金して一人パリに旅行に来たおばさんがすごいアメリカンアクセントのフランス語で6日間の滞在をコメントする。毎日せっせと美術館やモニュメントを見学し、一人でご飯を食べるおばさんが、ある日公園に入っていく。ベンチに腰掛けて、サンドイッチを頬張る。美味しい!と、ふとあたりを見回すと、ベンチを埋めているのは若い恋人同士、肩を寄せ合うおじいさんとおばあさん・・・とカップルばかり。おばさんは「形容できない感覚」に襲われる。このときから彼女はパリが好きになり、パリも彼女が好きになる・・・というお話。パリは一人でいると、自分と正面から向き合う街であり、一人のときにその優しさを見せる街だと思う。ストーリーのないような5分間にそれが見事に凝縮されていた。
今頃ですが・・・コメント読んだだけで目頭がウルウルきてしまいました。私も有り金握り締めて一人勢いだけでparisに滞在したときのうれしさとせつないとしかいいようがない孤独に包まれたのをふと思い出してしまって・・・
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