悪趣味と言われようとも・・・

「観たくない?」と息子に聞いたら「全然」とすげなく言われた『Well come to New York』。
たしかに悪趣味かもね・・・ところが、夫はすごく乗り気で「DSKが告訴するというから観れなくなるかもしれない。急げ!」

Canal+のVODに行くと、ダウンロードできる映画がゴマンとあって、テーマで絞り込めるようになっている。息子に言われて「Passion」というカテゴリーを選択すると、手錠をかけられたドパルデューのポスターがすぐに見つかった。

DSK ドパルデュー「Well come to NY」

この映画、「情熱」というジャンルになのね、「ビョーキ」じゃなくて。

映画は事件の前夜から始まる。NYのソフィテルにDSK(映画ではDevereax)が到着すると、スイートルームにはもう仲間と高級コールガールが着いていてシャンパンを飲んでいる。それからの20分はポルノ、すごく綺麗な女優だかモデルを使っているけど長すぎる。
翌朝、ルームメイドとの“格闘”シーン。何事もなかったようにチェック・アウトし、娘と昼食を取り、JFK空港に向かうDSK。飛行機に乗って5分も立たないうちに警察が乗り込んでくる・・・当時、報道された通りだ。

DSK ドパルデュー「Well come to NY」

映画の中で一番面白いのは奥さん(その後離婚)アンヌ・サンクレールとのやりとり。富豪の娘、アンヌは80-90年代、大臣や大統領を前にしても物怖じしない人気美人キャスター、インタビューで知り合ったDSKと1991年に結婚。権力嗜好のある彼女はDSKの女好きにも目を瞑り、財力と知名度で火事を消し続けた。でも手錠をかけられるなんて!堪忍袋の尾がぶっちぎれたアンヌの前で、イタズラを見つけられた子供のようなDSK。それでもチクリチクリと、財力や“ファーストレディになりたくて結婚した”ことを皮肉るとこなど、こういうやりとりがあったに違いないと思わせる。

「暴行なんて、ボクしてないよー」

DSK ドパルデュー「Well come to NY」

理性では抑えられない女好きと、自分の能力や地位への自信と余裕、独特のユーモアが混じりあったキャラを演じるドパルデューは大した役者だ。アンヌ・サンクレール役のジャクリーヌ・ビセットもうまい。この役、最初の候補イザベル・アジャーニが断ったんで、彼女になったんだけど、断られて正解。この2人は信憑性がある。だからこそ、告訴すると騒いでいるんだろうけどね。
DSKの政治・経済界の友人や側近が、彼をどう見ていたかが全然触れられていないのが残念だけど、観て後悔はしない。ダウンロードは7ユーロで48時間有効。その間なら何度観てもいい。
でも1度でたくさんの映画だ・・・

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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