世界を駆け回るITエンジニアのガリー。今日はパリでミーティング、明日はドバイに発つので、シャルル・ドゴール空港のヒルトンに1泊する。息苦しくて眠れないその夜は、ガリーに大きな決心をさせる:このままでは窒息する。会社を辞め、妻と別れ、生活を変えよう。
ヒルトンでルームメイドのアルバイトをする学生、オードレイ。アパルトマンと大学とホテルを往復する毎日。一ヶ月40時間を電車の中で過ごす生活に疲れている。部屋を掃除しながら、泊ったお客を想像し、窓から空港を眺めるのが慰めだ。
ある日ホテルが停電になり、屋上に上がったオードレイは、欄干のスズメと目が会う。そして不思議な体験をする。
違う世界に生きる2人、ガリーとオードレイ。ひとつの共通点は「今の生活を変えたい、自由になりたい」。2人の人生のひとこまがすれ違う・・・
バード・ピープル1

パスカル・フェランの『Bird Peaple』すっごくいい。
村上春樹の小説のような“飽きない単調さ”があり、
ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』の“人間はみんな孤独”を思い出し、
空港を舞台にした“おとぎ話”に引き込まれる。

カメラはオードレイ(アナイス・ドゥムスティエ)
バード・ピープル2

と、ガリー(ジョシュ・チャールズ、TVドラマに多く出演の俳優)
バード・ピープル4

を追うけど、3人目の主人公が登場すると、その“演技”に釘付け。これ以上言うと怒られるけど、CGではないことは確か。

そして、巨大な不夜城、空港が美しく撮られている。観客たちはパイロットの目線で滑走路のランプを追いかけ、地面を蹴って空に舞い上がる。

監督のパスカル・フェラン、前作の『レディ・チャタレイ』(2006)は5部門でセザール賞をとった。
6-7年に一本で生活していけるのか?という心配もあるけど、作れば、深みがあって心に残る作品になる。
近くに座っていた女はずっと携帯の画面を見ていて(光が目の隅でちらついて、怒鳴りたくなった)途中で席を立っていった。ああいう女に、この作品の良さはわかるまい・・・

Bird People
2時間8分、フランスで公開中


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コメント
日本でみれないのでしょうか..
Re: タイトルなし
この監督の作品は今まで日本に入っていないようです。かかるといいですね。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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