朝市で私の前に並んでいた男の子がお母さんに、「今日の13時半にブルジェに着くんだよ」
W杯フランスチーム、les Bleusが1ヶ月ぶりに戻ってくるのだ。
「ねえ、シャンゼリゼのパレードに行ってもいい?」
牛肉を買うか、豚肉にするかが先決問題であるお母さんは、
「負けたんだからパレードはないのよ」とそっけない返事。小学校1年生くらいの男の子は憮然とした顔になった。
フランスはサッカー国だな、と改めて思った。

金曜日18時からの対ドイツ準々決勝は、これまでで最高の視聴率。パリ市庁舎前にはジャイアントスクリーンが設置され、ぎっしりの観衆で一時通行止めになったほど。みんな会社を早引けしたみたい。夫も早引けで私は後半に間に合った。

さてフランスチームの帰国。後でヴィデオで観たら、肌寒い雨にもめげず500人くらいのファンが空港で待ちうけている。朝の9時から待っている人もいるとか。
顔をトリコロールに塗りわけたり、3色のカツラをかぶったファンたちは飛行機が着陸したと同時に歓声を上げた。

W杯フランスチーム
photo:AFP

選手達が出てくると「メルシー!」「よくやった!」キーキーキャーキャーのすごい騒ぎ。
警備の憲兵までが選手に話しかけている(警備はどうした?)

W杯フランスチーム
photo:20minutes

マイクを向けられた人は、
「彼らの頑張りがフランス国民にも浸透して、元気をくれた」
「そりゃ優勝しなかったのは残念だけど、準々決勝まで行ったのは上出来。誇りに思う。ありがとう!」
ドイツに負けてシュンと“おうちに帰ってきた”選手たちは、ヒーローのように迎えられて嬉しそうだ。私までジーンとなった。

そうだよね、優勝しなくても、あそこまで戦った努力は拍手だ。4年前の南アフリカW杯の惨敗を思い出すと尚更。
W杯のとき、フランスにも日本にも勝ってほしい。私は引き裂かれるような気持ちになる。2人の愛人に「どっちが好きなの?」と聞かれたような(実際、そういう状況になったことはないけど)。
日本は母国、フランスは移民の私も受け入れてくれた国だ。父国?
今ではフランスにいる年月のほうが長くなったけど、この感覚はずっと変わらないような気がする。それは決して居心地悪いもんじゃない。2つのカルチャーを知っていて好きだということだから。


ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ