大臣たちの夏休み

大臣たちのリッチで長いバカンスが問題になったのは2003年。“酷暑”の体験がないフランスで37度、38度の暑さになり、死者が続出した夏だ。救助隊員は眠るヒマもなく駆け回っているのに、当時の厚生相ジャン=フランソワ・マッテイは、南仏の別荘の庭で、ポロシャツ姿でTF1のインタビューに応じた・・・もんだから国民の非難ごうごう。政府の“広報のドジ”も浮き彫りに。

翌夏、この過ちを繰り返さないようにと、当時の大統領ジャック・シラクは大臣達に「2時間以内でパリに戻れる場所でバカンスを過ごすように」。ところが、シラク自ら2時間以上のレユニオン島に出かけたので、この”決まり”は守られなかった。バカンスは期間は23日!
一方、政府の広報は、前年の悪イメージ改善と、バカンス中に”仕事”をしている大臣の写真をばら撒いた。

2005年、シラク大統領は、レユニオン島を諦め、地中海沿岸のブレガンソン砦(大統領の夏の別邸)でバカンス。ジャン=ピエール・ラファランは「15日間しか取らない」ことに決め、厚生相のグザヴィエ・ベルトランに至っては「全く取らない」ことにし、テレビに出まくってイメージ改善に励む。でもバカンス期間は22日。

2007年、当選したばっかりのニコラ・サルコジは、お友達の富豪の実業家ボロレの豪華ヨットで”選挙運動の疲れを癒し”たあと、NYでのバカンスに発つ。親分がそうならボクだって、と首相フランソワ・フィヨンはイタリアのトスカナ、エルヴェ・モランはギリシャ・・・唯一の条件は「常に電話で連絡ができ、何かあれば素早くパリに戻ること」

2009年、流感Aの流行が、酷暑の死者数を思い出させ、厚生相ロズリーヌ・バシュローは”パリから1時間”の場所でバカンス。その他の大臣たちはどこでも好きな場所へ。日数は21日に。
2011年、選挙戦を翌年に控えたサルコジは、大臣達に「フランス国内で、”バカンス”ではなく”休養”を取るように」

パリ・マッチの表紙によく登場、サルコジ&カーラ。収賄などの疑惑で拘留されたにも拘わらず、政界復帰を宣言。

サルコジ&カーラ

さて今年、支持率は下がり、国内外に問題は山積みの政府、バカンスは「8月4日~18日の14日間で、パリから2時間以内の場所」と首相マニュエル・ヴァルスのお達し。

現夫人アンヌはバイオリニスト。前妻との間に子供が4人!

マニュエル・ヴァルス首相

オランド大統領はブレガンソンへ、”ふつうの大統領”らしくTGVで出かけた。愛人ジュリー・ガイエが合流する、という噂。目下、ファーストレディなしで“独身”の大統領、ガールフレンドとバカンスを過ごして何が悪い?というわけ。
間もなく2人の写真がゴシップ誌を飾る・・・かも。

オランド大統領

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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