性別、年齢、職業に拘わらず60%以上が「ブルー」と答える。ナント19世紀末から変わらない不動の一位で、これはフランスに限らず、ヨーロッパの国々、アメリカ、ニュージーランド・・・つまり西洋の国共通の「一番好きな色」だとか。
「一方、日本だと赤が一位で、ピンクが上位に上がってくる」とラジオで言っていたけど、ネットで見たら日本も男性は青が一位だった。

でもブルーは長い間、無視、または蔑視されていた色なんだそう。
古代で色といえば、赤・白・黒(古代エジプトのブルーグリーンを除いて)。製法が難しい色、ブルーは不在だった、ばかりか、古代ローマではブルーは“野蛮人の色”。青い眼の女性は“不幸な人生”、男性は“アホの印”とされていた(!)。

ブルーが台頭したのは7-8世紀。キリスト教の神は“光の神”というキャッチが考え出され、
「光は何色?」「ブルー!」
「神はどこにいる?」「天!」
ということで、ブルーが昇格、空がブルーで描かれるようになった。それまで空は、白、黒、赤、金で描かれていたそうだ。太古の昔から、空は青いもんだと思っていたら・・・

12世紀初めに、セギュール神父という人がサン・ドニの教会を再建するとき、“悪を排除する色”ブルーを選ぶ。ステンドグラスには当時すごく高かったコバルトブルーをふんだんに使った。これがルマンやシャルトルに波及して、有名なシャルトルの聖堂になったわけだ。
教会がプロモーション推進力になったブルー、間もなく国王もブルーを着るようになり、貴族の間でも流行色となる。ブルーの染色にはguèdeというアブラナ科の植物の葉が使われ、この需要が激増した。18世紀になると、ドイツの薬剤師がプルシアン・ブルーを作り出し、ブルーにニュアンスが生まれる。そして西インド諸島や中央アメリカから輸入されるインディゴ・ブルーの全盛。そして1850年、サンフランシスコのユダヤ人リーヴァイ・ストラウスがジーンズを発明。ブルーは世界的に、階級を越えて愛される色になった。

当時の権力(キリスト教会)が打ち出した色が、これだけロングヒットになった理由は、ブルーが、赤や黄色のように主張しない“無難な”色だから。空の色、海の色、風景に溶け込んでいる馴染みのある色だから。

国連やユネスコ、欧州評議会などの国際機関がロゴにブルーを使うのもこの理由から:文句が出ない色、なんだそうだ。

どこの旗でしょう?
国連の旗

『アデル、ブルーは熱い色』の原作。
ブルーは熱い色

リュック・ベッソンの『グラン・ブルー』、懐かしい。フランスでは『Lucy』が公開中。

『グラン・ブルー』ベッソン

ちなみに、今年買った水着はブルーでした・・・

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コメント
ブルーと白は、私のカラー。
【青色の考察】 感心しました。 ラピスラズリについても、お話しくだされば完璧でした。
Re: ブルーと白は、私のカラー。
ラピスラズリ!この美しい青は、私の読んだ”青の歴史”には出てきませんでした。ご存知だったら教えてください。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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