建物を半周する入場者の列に、思わず回れ右して帰りそうになった、でも帰らなくてヨカッタ。“左岸に日本がやってきた”ル・ボン・マルシェの『Le Japon』展。

ル・ボン・マルシェ デパート Japon展1

地上階には“ベネッセアートサイト直島”のマケット。アートサイト直島の代表、福武総一郎氏の夢を、あの安藤忠雄氏が、Ecole Boulleの学生の参加で実現。“直島・犬島・豊島に住人に微笑みを”をというメッセージで、タイトルは“SMILES”。

ル・ボン・マルシェ デパート Japon展

・・・というコンセプトがよくわからず(私も後で読んで知った)、人々は飲み物を求めてひたすら島を進んでいく。

モードの招待デザイナーはSACAIの安部千登勢さん。

ル・ボン・マルシェ デパート Japon展 SACAI

他にアパレルではBeam'sが出ている。

スタッフが全員着物で人目を惹いていた『まかない こすめ』のスタンド。

ル・ボン・マルシェ デパート Japon展

お菓子のようなパッケージは『凍りこんにゃくスポンジ』、下は入浴剤。パッケージデザインも日本のウリだ。

ル・ボン・マルシェ デパート Japon展2

食品コーナー。紀州の『カネイワ醤油』、『濁り醤』『沖縄 塩おかき』など地方特産品、その隣に突然、『Gel Cooま』(これでジェルクーマと読ませる。保冷剤一体化ランチボックス)があったり・・・(私には)未知のメーカーばかり。

ル・ボン・マルシェ デパート Japon展

キリンラーメン!なんてあったの?私だけじゃない、周囲の日本人も「見たことない」「ほんとに美味しいの?」という反応。
食べっこ動物がそばにあったから動物で括ったのかも・・・そしたら、キリンラーメンは「愛知県の三河地方 碧南市で昔っから作られている」ラーメンと、読者の方が教えてくださった。他のインスタントラーメンに比べて美味しい、というコメントも。買ってみよう。
ル・ボン・マルシェ デパート Japon展

聞けば、出展ブランドの審査はすごーく狭き門だったとか。一社の持ち時間5分くらいのスピードで「ウィ」「ノン」が決められたらしい。
私が面白かったのはそこ、ル・ボン・マルシェの選び方だ:伝統、先端モード、可愛い、キッチュ、ミニマム、パッケージデザイン・・・何でもあり、一見、判断の基準が滅茶苦茶なようで、実は、パリっ子が興味ある“ジャポン”が切り取られている。
“パリっ子”といっても、ここはRive Gauche 、左岸というキーワードを前面に出しているデパートだ。
左岸の、インテリで中流以上で外国に興味があり、食いしん坊でお洒落で健康に気を遣い1週間に一度は日本食を食べ、22ユーロの醤油を見てものけ反らないようなパリジャン・ジェンヌ(の中には鼻持ちならないのもいるけどね)。彼らをターゲットに選ばれたものが、日本人にも面白い。日本の伝統・センス・独特のユーモア・・・再発見。
右岸のデパートがやったらこの選択にはならなかっただろう、と。

私の知らないものがこんなにあるなんて!と腹立たしく思いながら、欲しいものがけっこうあった。日本に行ったとき買おうね、と自分に言い聞かせつつ、肌がスベスベになるという凍りコンニャクスポンジ(14ユーロ)の誘惑に負ける!

日本のことを書いたので、恐縮ですがひとこと”宣伝”:9月20日、11区のEsprit Cuisineで料理教室をやります。
メニューは大根とワカメの梅ぼしソース、秋茄子のはさみ揚げ、プラムとブドウのタルト、酒クリーム添え・・・興味のありそうなフランス人のお友達に教えてあげてください。ワタシ経由の予約が少ないと、主催者に怒られます・・・

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コメント
キリンラーメン
初めまして 
ブログや本は以前から楽しませて頂いております。
キリンラーメン そりゃぁご存じないと思いますよ当方愛知県在住ですが、キリンラーメンが同じ愛知県の三河地方 碧南市で昔っから生産されているなんて最近知ったばかりですもの!
このラーメン、パッケージの強みかなかなかインパクと有りますよね
フランスと同様に日本も地方ごとに特色ある素晴らしくまた頑固なメーカーが頑張っております。
こう言った記事に勇気づけられるメーカーも多いです。
決してメーカーの回し者では有りませんが 長谷川様と同様にフランス人と日本人の食の傾向には通じる物が有ると私も感じております。
コレからも パリからの情報を心待ちにしております。
Re: キリンラーメン
そうだったんですね、ありがとうございます!
最近、フランスでも地方名産が注目されていて「どこどこのナニ」という商品が珍重されています。ボン・マルシェは日本の食材でもそれをやったということでしょうね。おっしゃるように、美味しいものの追及では、日本とフランスは似ていると思います。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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