10月末になると花屋の店先が菊の花で一杯になる。11月1日Fête des morts(死者の祝日)のお墓参りに持って行く花だ。

死者の祝日 fête des morts1

11月1日はカトリックの祝日Toussaint(諸聖人の日)でもある。死者がみんな聖人になるわけじゃないのにどーして?と思ったら、死者の祝日は実は11月2日だけど、2日は祝日ではないので一緒にした、ということだ。
加えて、ケルト人の風習ハロウィーンが10月31日。この週末は、お化けやガイコツに扮装した人や、菊の鉢を抱えてお墓に赴く人が入り乱れている。

ラジオで「死者の祝日」特集番組をやっていた。「死ぬのはただでさえ大変なことなのに、お金がかかり、環境汚染になる。いかに経済的に、エコロジックに死ぬか?」というテーマで、スタジオには葬儀屋、棺桶製造屋、葬儀プロデューサーなど、そのままホラー映画になりそうな面々。
フランスの葬儀には最低3200ユーロ、給料2ヶ月分かかるそうだ。つまり高給取りほど、高価な棺、お葬式をするってこと。中でも棺が高くて800から3000ユーロ、というけど上は限りなく、マホガニー製で内側がビロードだと8000ユーロとか、極めつけはルイ・ヴィトンのオーダー棺桶5万5千ユーロ(約7700万円)!ブランドロゴつき棺桶なんて、やめてほしい。
そこで出席者の一人、棺桶製造屋さんのお奨めはダンボールの棺桶。エコノミー、エコロジー、そしてカスタマイズしやすいので、ヨーロッパの他の国では出回っているらしい。

基本形、平均300ユーロ

死者の祝日 fête des morts2

カスタマイズバージョン600ユーロ。あんまり入りたくない・・・

死者の祝日 fête des morts3

リッチな16区で葬儀プロデュース会社を経営する女性は、ユーロ・ディズニー、カルティエ・インターナショナルなどの広報を経て独立。この職業、アメリカでは一般的になっているらしい。
“人生最後のイベントを悔いのないものに”と、お葬式や埋葬式を“故人のキャラに合わせて演出”し、Youtubeで流すまで提案している。わーやめてほしい!うちの子供たちはよくYoutubeを見ているので、間違ってもしないように言い渡しておこう。

葬儀屋さんは女性にモテないのを悔やんでいた。「素敵な女の子に出会って、カフェに誘い、職業を聞かれて答えたとたん、彼女は一言もいわずに立ち上がり、カフェを出て行った」
誰かがやらなくてはいけない職業なのにね・・・そういえばcroque mort(棺を墓場まで運ぶ人)は“陰気な人”という意味にも使われる。
番組は視聴者参加番組で、電話が遠いと「え、よく聞こえませんが“あの世”からかけているんですか?」とか、デリケートな問題をユーモラスにまとめていた。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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