裁判で一番関心を集めているのがフランソワ=マリー・バニエ、67歳。彼がベタンクール婦人の心神衰弱につけ込んで大枚をゲットしたことが立証できるか、だ。

この写真家にリリアンヌ・ベタンクールが膨大なお金をつぎ込んでいるのがわかった時、
「90歳で25歳年下の愛人!やるわねぇ」と感心した人が多いけど、彼がゲイで、さらに26歳年下の男性と暮していることがわかった。 じゃなんなの?
フランソワ=マリー・バニエは自称写真家・小説家だけど、「職業:有名人収集」のほうがピッタリ来る。
高校をやめ(バカロレアも取得していない)夜のパリで“独学”。サルヴァドール・ダリに自分のデッサンを見せたり、アラゴンの取り巻きになったり、モーリアックに文学のアドバイスを得たり、ピエール・カルダンのアタッシェ・ド・プレスをした後は、イヴ・サンローラン、ピエール・ベルジェ(サンローランの伴侶)とお友達になり・・・次第に彼はパリの社交界で人気者になっていく。1972年、イギリスのThe Sunday Times Magazineが、「パリのゴールデンボーイ」と題して彼の記事を載せたほど。

フランソワ=マリー・バニエ

そして今は・・・

フランソワ=マリー・バニエ2

リリアンヌ・ベタンクールとは、彼女が45歳のときに出会い、次第に“親交”を深め、90年代は“自分のうちのように”ベタンクール邸に出入りし、現金、株券、タブロー、島ひとつ!・・・プレゼントの総額は4億9400万ユーロに上る。

バニエ氏の23年来の伴侶、マルタン・ドルジュヴァル(41歳)は“300万ユーロしか”もらっていないけど、前者の遺産相続人になっている。マルタン・ドルジュヴァルの伯父は俳優パスカル・グレゴリーで、バニエ氏の前の愛人だった。伯父から甥へ・・・
これだけの有名人を魅了できた理由は、頭の回転が早くエスプリのある話術と辛口ユーモア。
リリアンヌ・ベタンクールにしてみれば、怖い娘とおしゃべりするよりずっと楽しかったに違いない。

法廷は《フランソワ=マリー・バニエ、ワンマンショー》!自分の生い立ちから、写真家・小説家としての活躍、著名なお友達の羅列・・・を、時に謙虚に、時に皮肉っぽく、または挑発的に6時間。
「リリアンヌ・ベタンクールは自分が芸術家として存分に活動できるように援助してくれた」のであり、「私が罪を犯したとしたらただ一つ、リリアンヌに気に入られたことだ」
《ワンマンショー》にはヴァネッサ・パラディも応援に駆けつけた。バニエが“気に入られた”女性のひとり・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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