アナイス、心の準備・・・

癌があちこちに転移していて、黒猫アナイスが「あと何週間の命」と言われたのが9月末。お医者は期待を持たせないように“あと何ヶ月”とは言わないものらしい。
アナイスはそれでも3ヶ月生き延びて2015年を迎えた。でも1月に入ってから殆どご飯を食べなくなった。
そして時々、転移している肺からゴロゴロと不吉な音。

アナイス

獣医さんに電話すると、とにかく何か食べさせないとダメだから、副腎皮質ホルモンの注射をしたほうがいい。それから、すごく美味しいのでどんな猫でも食べる病猫用キャッツフードがあるから、それも買いなさい、と言われた。

息子が獣医さんのとこに連れていく。アナイスは前のように獣医さんに襲いかかる元気はないものの、
「目にはまだ攻撃的な光があるし、逃げようとする力も残っている。まだ少しは大丈夫」だそうだ。まだ少しは・・・
5kgあった体重が4kgになっていた。50kgの人間が40kgに減ったのと同じ、と思ったら、猫の場合はもっと深刻な減り方なんだとか。背中を撫ぜると骨と皮だ。

“すごく美味しい”というキャッツフードを食べさせようとしたら、そっぽを向かれた。
“どんな猫でも食べる”というのに、こいつはほんとに猫なんだろうか。「最後までヘンなヤツ」と息子。

5種類のキャッツフード、缶詰のツナ、フロマージュブラン・・・いろいろ試してムース状のキャッツフードとパルメザンチーズは食べることを発見。食べるというより舐める感じだけど。そしてなかなか減らないけど。

副腎皮質ホルモンはあまり効かず、10日後にコーチゾンの注射をしに行く。土曜日で私が連れて行った。
「やっぱり肺への転移で息がしづらくなっている、でもまだ目に力がある」と獣医さん。
目力が重要なチェックポイントらしい。
「口から苦しそうに息をするようになったら(安楽死を)決めたほうがいいです」
一日でも長く一緒にいたい、けど苦しむのは可愛そうだ。

コーチゾンの注射は少し効果があった。
夜中に腹が減ったと起こしに来る。前みたいに。
息子が中庭でタバコを吸っていると、外に出てくる。前みたいに。
それでも確実に少しずつ弱っている。時々、戸棚やベッドの下に隠れる。心の準備をしなくては・・・そんなこと、できるだろうか。

「中庭に埋めようと思うんだけど」と言ったら、ご飯を食べていた夫がフォークを取り落とした。
「あ、あなを掘ってるとこを住人に見られたらどうする?」
「真夜中に掘ればいいじゃない」
「第一、あれは人口の中庭だから土が浅い」
そうか、それはヤバイ。このラウンド、夫の勝ち。


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コメント
アナイスちゃんお大事に
アナイスちゃんとのお別れが近づいてきたようで、私も日本から、毎日心配しております・・・・
私の猫は鮪の赤身、アロエヨーグルト、クリームチーズが大好きで、もう助からないとわかった時から、不味い治療食を止め、好きな物だけを食べさせていました。
とにかく少量でも食べられる物をあげて、一日でも長く、たかこさんと一緒に生活ができますようにお祈り申し上げます。どうぞお大事に。
Re: パンダママ様
心配していただいてありがとうございます。
アナイスもパンダママさんの猫と一緒で、乳製品は食べれるみたいです。
ほんとに一口しか食べませんが、食べてくれるときは嬉しいです。
初めまして
図書館で、「ワカメとゃんの---」を見つけて、一挙に楽しく読ませて頂きました。パリではありませんが、以前、フランスに住んだ事があり、懐かしく参考になりました。
本の最後の方に、アナイスちゃんの事が書かれていて、鼠の事も面白かったです。
ブログがあるかもしれないと、ネットで捜して、ここに辿り着きました。拝見させて頂いていたら、最近のアナイスちゃんの事が書かれていたので、思わず、メールさせて頂いた次第です。
誰にも、寿命があるとはいえ、一日でも長生きする事を祈っております。
Re: Kojiro様
拙筆の本、読んでいただいてありがとうございます。
フランスはどこにお住まいだったんですか?

動物は人間より寿命が短いので仕方ありませんが、これまでになく親密になった猫でした。
お返事有難うございました。
dog year と言いますが、猫も同じでしょう。人間は、脳の発達に時間がかかるので、寿命が長くなったと言う話しを聞いたことがあります。
アナイスも幸せだろうと思います。

ところで、私は南仏のエキサン・プロバンスに住みました。そこも、素晴らしいところでした。イタリアとスペインとの中間にあるので、友人と週末に小旅行をよくしました。
悲しい事に、単身赴任だったので、その分、ヨーロッパ文化を堪能させて頂きました。

仕事は、英語だったのですが、外は当然、フランス語で、スーパーでは、電子辞書で、食べ物の名前を示して、場所を教えてもらったりしました。
世界遺産の旧市街の土曜の朝市は、楽しみでした。町の中心の大噴水は、懐かしいです。

また、機会があればと考えていて、日本に戻ってから、フランス語の勉強をしています。

なえ、ワカメちゃんは、非常に参考になりました。picardが、できて、そのそばをジョギングがてらよく通ったのですが、もっと、買えば良かったと後悔しているところです。

これから、ブログを楽しみにさせて頂きたいと存じます。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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