お薦めしない映画とする映画

「いいニュースと悪いニュースがあるんだけど、どっちから?」と聞くと、大抵「悪いほうから」という答え。だから、お薦めしない映画から。

『La famille Bélier/ベリエ一家』
農場を経営しているベリエ(雄羊)一家は、16際の長女ポーラ以外、みんな耳が聞こえない。手話のできるポーラは両親にとってなくてはならない“通訳”だ。
そのポーラに、高校の音楽の先生は歌の才能を見出し、ラジオ・フランスのコンクールに出ることを勧める。もし入賞したら、親元を離れてパリで生活することに。
「私がいなくなったら、家族はどうやってコミュニケーションするんだろう?」ポーラは心配しながらコンクールの準備にのめりこんで行く・・・

映画『La famille Belier』

12月17日封切りから600万人近い観客数、父親をフランソワ・ダミアン、母親カリン・ヴィアールというキャストに惹かれて観てしまったけど・・・とんだ駄作。
いつもは上手いカリン・ヴィアールは叫び声を上げるだけ、聴覚障害者に対して失礼と思う描かれ方。
『最強のふたり』のバリエーションを狙ったんだろうけど、ほど遠い。
更に腹立たしいのは、フランソワ・ダミアンとカリン・ヴィアールがセザール賞の最優秀男優、女優賞にノミネートされていること。取ったら許せん。音楽の先生役、エリック・エルモスニノは良かった。

憤慨して映画館から帰ってきたら、「え?あんな映画観にいったの?!」と子供たちにあきれられた。
監督、エリック・ラルティゴーは『プレイヤー/Les Infidèles』(2012)の監督の1人。そういえばこの映画も好きじゃなかった・・・

『Toute première fois/生まれて初めて』

ある朝、知らないアパルトマンのベッドで目を覚ましたジェレミー。隣に女性が寝ているので大パニックに。そんなこと初めてじゃないでしょ、と思うけど、ジェレミーはゲイで、16年一緒に暮らしたパートナーと間もなく結婚しようとしている。
彼(パートナー)には口が裂けても言えないし、彼女とは“一夜のアクシデント”で終わらず、次第に惹かれていく。
結婚の日は近づいてくるし、結婚を知らせたとき抱き合って喜んだ両親をがっかりさせることになる・・・ジェレミーは引き裂かれる思い。

ジェレミー(左)と彼
映画『Toute premiere fois』

ジェレミーと彼女
映画『Toute premiere fois』

ジェレミー役のピオ・マルメイは、今すごく好きな俳優。いい感じの2枚目半。他の役者もみんな上手く、名作ではないけど、“笑って楽しい1時間半を過ごせる”映画。ラストとかアメリカのコメディの“レシピ”っぽく、もう一ひねりして欲しかったという気がするけど。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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