・・・そして絶対お薦めはこの映画

1945年。第二次大戦が終わり、友人リナに連れられベルリンに戻ってきたネリー。
家族はアウシュヴィッツで全員殺され、彼女だけ生き延びたものの、顔は銃弾で大負傷していた。

整形外科医は、お望みなら映画スターに似た顔にもできると言うが、ネリーは元のような顔にして欲しいと言い張る。彼女は歌手だった。
結局“元のように”はならなかったが、ネリーは人並みの顔を取り戻す。
リナは、彼女がかなりの遺産を相続していることを知らせ、ユダヤ人がベルリンにいては危険だから、ハイファに移り住もうと薦める。
でもネリーはベルリンでピアニストの夫ジョニーと再会したかった。
夜な夜なベルリンのクラブを訪ね歩き、ある晩、クラブの掃除をしているジョニーを見つける。
ジョニーは妻だとはわからない。でもネリーによく似ているので利用しようと思い立つ:死んだ妻にに成りすましてもらって、遺産をせしめよう。

映画『フェニックス/Phoenix』

自分の汚いアパートで、ネリーに歩き方や筆跡を練習させ、髪型やメイクを変えさせるジョニー。
“コピー”が実はオリジナルであるとは知らず・・・
そしてネリーは“自分に似る”というシュールな特訓をさせられる。

映画『フェニックス/Phoenix』

監督クリスティアン・ペツォールトの前作は、2012年ベルリン映画祭監督賞を取った『東ベルリンから来た女/Barbara』。その時の主役のニーナ・ホス(ペツォールト映画の常連)と、彼女に惹かれるアンドレ役のロナルト・ツェアフェルトが今回もカップルに。

サスペンスとメランコリー。戦争直後の混乱と生々しい傷跡。強制収容所の地獄から出て、もう一度生きようとする人間の姿・・・シナリオが良くて、俳優たちが上手くて、強い感動を残す映画は久しぶり。
テーマミュージック『Speak Slow』の哀愁あるメロディが映画館を出ても耳に残った。

*セザール、アカデミーと映画賞の週末。セザール賞の結果です。

『Phoenix』
クリスティアン・ペツォールト監督作品(ドイツ映画)
出演:ニーナ・ホス、ロナルト・ツェアフェルト
1時間38分
上映館が少ないのでお急ぎを!


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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