3月初め始まった美術学校の入試がまだ続いている。5校かけているのと、1次、2次試験の間隔が空いているからだ。
先週は、第一志望のストラスブルグ美術学校(通称HEAR)の筆記試験と面接が2日に渡ってあった。筆記のテーマは「忘却は創作の助けとなるか?」
なるなる!でも、その理由とか、忘れっぽくて天才的だったアーティストを準拠しなくてはいけない。「誰も思い浮かばなかったので自分のことを書いた」と娘。彼女の物忘れは桁が違うので(「今、何月だったっけ?」)書くことはあったでしょう。
ストラスブルグは車禁止の道が多く、自転車が多く「それだけで街の音が違うのよ」 へぇー。気に入ったらしい。

月曜はパリのアールデコ。「30m」の創作、面接までは突破して、第三の“ふるい”は、試験会場でテーマが出て2時間半で創作する。
試験場では、組み立てていない箱がひとつ与えられ、テーマは「Tirer un trait」断念する、絶縁するという意味。去年は「存在と不存在」だったというから、胃が痛くなるテーマが好きみたいだ。
画材は好きなものを持っていっていい。でもカッターはダメ。「アイディアが浮かばなくて絶望して手首を切ったりしないように」それを聞いて、息子が「マジかよ!」と驚いていたけど、ありえそうだ。

娘が愛用の色鉛筆はFaber –Castell 。1761年創業!

色鉛筆FaberCastell

線はロットリングがダントツだと。

ロットリング

アールデコは応用アート専攻で入る学生が多いので「3Dのすごい創作がたくさんあった」と娘。300人が同じ試験場で受けるので、隣や前の人の創作が見えるのだ。
娘はイラスト志望なので、“過去の記憶を全部押しやっている女の子”を描いたそう。
「あんなスピードで描いたのは生まれて初めて。2時間半が10分くらいに感じられた」
この創作についての面接が金曜日にあり、それが最後だ。300人から80人が合格する。
「3次まで行っただけでスゴイじゃない」と私。
近年、名門美術学校はSciences Po(パリ政治学院)より競争率が高いといわれる。違いは、シアンスポを出れば間違いなくエリートコースに乗り、美術学校を出ても食っていけないこと。すごい違いじゃない・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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