真夏の夜のネズミ

暑くて寝苦しい夜が明けた朝、コーヒーをいれようと台所に降りた私は、柔らかい-すごく嫌な予感がする-ものを踏みつけた。
その時の叫び声と言ったら!我ながらあきれるくらい。
「ナンダ、ナンダ!ぬいぐるみだろう?」と夫。
子供たちが私を怖がらせるために買った、ネズミのぬいぐるみのことだ。
「違う、感触が全然違う!ちょっと見てよ!」
自分が踏んだものを見る勇気もない。
果たして小さなネズミだった。猫が夜中に捕まえてきたらしい。
「こんな小さいものがなんで怖いんだ」わかってないわね、理屈じゃないのよ。
なんで怖いんだ、とか言うくせに、夫も恐る恐るビニール袋で掴んで、ゴミ箱に捨てようとする。
「冗談でしょ!こんなとこに捨てないでよ!」と外のゴミ箱に捨ててもらった。

夜の活動に備えて、昼間は休息・・・

リュリュ

太ってアザラシに似てきたタマ

タマ

その夜、息子が、
「昨日の夜中、猫たちがさぁ・・・」 ナニナニ?
夜中に2匹の猫が騒いでいるんで、電気をつけたら、ぴたっと騒ぐのをやめた。現行犯みたいに。電気を消すとまた騒ぎ始める。今度はよく見ると、床に黒っぽいものがあって(彼も近視だ)それではしゃいでいるらしい。メガネをかけて見るとネズミの死体だった(私が殺したんじゃなかった!)。息子が掴んで(エライ!)捨てようとすると、2匹が猛烈に反対する。
「せっかく楽しんでいるのに、取り上げちゃ悪いと思ってさ・・・」(なんでそういう時に寛大になるわけ?)
「でもボクの部屋でやらないでくれ、他所でやってくれと部屋の外に放り出してドアを閉めた」
「ウソ!“掴む”まで行ってどうして捨てなかったの !?」
「だってアレはタマとリュリュが捕まえた、彼らの所有物であるから・・・」
法学部出はそういう理屈でくるから始末が悪い。
「タマはネズミを取っても殺せなかったのに、リュリュはちゃんと殺すんだ。さすがモト野良猫」と感心している。

その夜、あまりの暑さにもう一度シャワーを浴びようとお風呂場に行ったら、鼻を突き合わせていた2匹が、ハッとした表情で私も見た。「今夜、またやろうか?」「やろう、やろう!」と相談していたに違いない。絶対に・・・


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コメント
うわあ!!!それ私も叫びます!
感触がいつまでも残っているでしょう?
二猫ちゃんが仲良くなった証拠?と思えば・・・
イヤイヤそれは困りますね。
きゃあーっ!!
ご本にもネズミのお話が載っていましたが、やはり出るのですね。想像しただけでも恐ろしい。
うちはゴキブリが出没しただけでも、夫婦で大騒ぎです・・・

日本のネコもネズミ捕まえるんですかねぇ?ネコ飼ってる人から聞いたことないですけど。
Re: まめゆう様
特に古い建物にはネズミ(souris)が住んでいるようです。うちも、夜、キィキィという鳴き声が聞こえます。でも大騒ぎするのが恥かしいほど小さいです。田舎に行くと子猫くらい大きいratが出るそうです。
ゴキブリは見ないですね。乾燥しているから、という説もあります。
猫は国籍を問わず、ネズミを捕まえると思ってました!
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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