
あの朝、私がスカートにするかパンツにするか迷わなくて、大切な面接に遅刻しなかったら、今頃どうなっていただろう?「あの時、ああしていたら・・・」は誰もが振り返って思うことだけど、人生は先が読めなくて、巻き戻しもできない。
「NOTRE UNIVERS IMPITOYABLE」(私たちの非情な世界)は、同じ弁護士事務所で働くカップルのお話。2人とも若く美しく、そして深く愛し合っている。ある日、ボスの共同経営者の弁護士が心臓麻痺で急死し、2人のうち1人がそのポストの候補者となる。彼女が選ばれるか、それとも彼なのか・・・?
物語は「あの時、彼が選ばれていたら・・・」「彼女だったら・・・」の2通りを、交互に見せてくれる。どちらにせよ、ライバル意識や嫉妬は隠せず、同じ地位で働いていたときとは大きく違ってくるけど、果たしてどっちの運命がいいのだろう。そして、実は2通りだけではなく、もうひとつの可能性もあるのだ。
タイトルやポスターを見て、「同じ職場で働き、一緒に暮らすことの難しさを描いた映画」と想像していたけど(その難しさは10年間経験した!)、予期せぬ展開で面白かった。まだまだ男性社会である社会背景、女性であることのハンディも織り込まれている。
主人公のアリス・は「LA DOUBLURE」(替え玉)ではトップモデル役を演じた美貌とスタイルだけど、それに気が着いていないような“庶民っぽさ”が魅力。セクシーな初老のボスを演じるティエリー・レルミットもはまり役。軽くて笑えるのに、ちゃんと余韻を残す、お奨め映画です。2月13日に封切りになったばかり。
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