密かに憧れていた社長とその妻を彼らの車で空港まで送ったダニー。高価なオープンカーをちょっとだけ借りたくなった。それに明日は独立記念日(7月14日)で休みだ。
「私は海を見たことがない」と海に向かって車を走らせる。
ガソリンスタンドで止まり、トイレに行ったら何者かに襲われ、手首を折った。でもガソリンスタンドの男達は、誰も見かけなかったと言い、彼女が前日も同じ車で来て、手首に包帯を巻いていた、と言う。
ミニスカートから長く美しい脚を惜しげもなく見せ、赤毛でセクシーなダニー。他の店でも「昨日、来たでしょ」と言われ、自分の頭がおかしくなったのかと思い出す・・・

セバスチアン・ジャプリゾの『新車の中の女』の映画化。原題をそのまま使って『La dame dans l’ auto avec des lunettes et un fusil/ 車の女はメガネをかけ銃を持っていた』。
全然観る気がしないタイトル。

ジョアン・スファール最新作

1970年にアナトール・リトヴァクが映画化(『殺意の週末』・・・これなら観る気になる)したのを、BD作家のジョアン・スファールが再挑戦。『ゲンズブールと女たち』『ラバの猫』(アニメ)で、監督としても有名になった。
ヒントを与えすぎるとサスペンスがなくなり、与えないと何がなんだかわからない、そのバランスが難しいストーリー。私はアナトール・リトヴァクのを観ていないけど、ジョアン・スファールのはさすがBD作家!と思わせる映像、特にフラッシュバックが綺麗だ。

そしてダニー役、フレイア・マヴォール(Freya Mavor)の脚。監督が惚れ込んだのがミエミエで、脚のアップがやけに多い(確かに綺麗だけど、すごく高いウェッジヒールを履いている)。でも脚だけでなく演技も上手い。

ジョアン・スファール最新作

無表情でミステリアスな社長を演じるのはミュージシャン・プロデューサーのバンジャマン・ビオレ。
キアラ・マストロヤンニ(カトリーヌ・ドヌーヴの娘)と結婚し、一児を儲け、2009年に離婚。2013年から(ジョニー・デップと別れた)ヴァネッサ・パラディと一緒に暮し、別れたばかり(なーんてゴシップ雑誌のよう!)

ジョアン・スファール最新作

最後の10分でバタバタと真実が暴露される。
私はその“種明かし”より、70年代の雰囲気とジョアン・スファールの映像が気に入った。

La dame dans l’ auto avec des lunettes et un fusil
1時間33分
パリでまだ公開中だけどお急ぎを。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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