春のモロッコ

maroc

フランスから行き易くて、異国情緒がある国といえばモロッコとチュニジア。フランス語が通じるし、飛行機の便数も多く、パッケージはピンキリでたくさん揃っている。
学校の冬休みに、娘と一緒にモロッコのアガディールという町にやってきた。モロッコ唯一の海水浴地で、細かい砂の海岸が延々と続いている。海とホテルとレストラン、民芸品を売るスーク、その他には何もなく、フランス人が得意な“何もしない休日”にもってこいの場所。ここを拠点に他の町を訪ねることもできる。

気温は日中で25度くらい、朝晩は10度低くなる。太陽を満喫したい旅行者はTシャツやタンクトップで、現地の人はセーターやダウンジャケットで歩いているのが対照的。

モロッコでまず印象的なのは、貧しさ。彼らにとって、旅行者と金持ちは同義語だそうで、ホテルを出ると、物売りや物乞いにひっきりなしに声をかけられる。物売りはアクセサリー、民族衣装、絨毯、観光ツアーなどさまざま、その合間に子供が「マダム、1ディラム!」とお金をせびる。かなり疲れる。
通貨はディラム、ユーロの約10分の1。モロッコの最低賃金は月2000ディラムで、従って物価はかなり安い。ところがホテルの中は、フランスと変わらない物価で、例えばランチのビュッフェが一人20ユーロと、めちゃくちゃ高い。ホテルから一歩外に出ると、旅行者相手のレストランが並んでいて、既に値段はホテルの半分に下がる。さらに遠くまで歩くと、2人でご飯を食べて10ユーロという店が見つかる・・・と、旅行者用・住民用と2通りの価格があるのに気がついた。なるべくホテルを出ることにする。

hotel

といっても、私の選んだツアーの魅力は、5つ星ホテルに破格の値段で泊まれること。(「5つ星、ただし現地評価」と注意書きがしてあったが)モダンなモロッコ調で、部屋も広く、ご覧のように中庭には広大なプールがあり、海岸も歩いて3分。オープンして6ヶ月で、客室を埋めるために、色々なツアー会社と提携している。正規の宿泊料はスタンダードで一泊200ユーロだが、私たちのパッケージは、毎日2食つき(朝と夕)、往復飛行機にホテルまでのバスまで込みで1週間650ユーロ!

ただし現実はパンフレットほど美しくなかった。まずホテルのスタッフが信じられないほど無能であった。フロントは何を聞いてもまともに答えられず、しかも感じが悪い。アガディールの町を一周する電車がどこから出るのかと尋ねたら、「そういうことはコンシエルジュに聞いてくれ」。民族衣装でウロウロしているコンシエルジュに聞いたら、にっこり笑って「ぼく、乗ったことがないので」「!?」あきれるのを通り越して笑っちゃうようなことが何度かあったけど、しまいには腹が立ってくる。
後で聞いたら、ここのスタッフは全員、ホテル学校の研修生なんだそうだ。なるほどみんな若い。しかし5つ星ホテルで研修生に任せてしまうのもスゴイ。モロッコならでは!
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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