お城の客人たち

シャトー・エザのドレスコードは「男性はジャケットを着用のこと。ジーンズ、ショーツ、Tシャツ、テニスシューズの方はお断りする」。
近くのテーブルには、白雪姫のようなドレスの母、父はポロシャツ、5-6歳の女の子はバーバリーチェックのワンピースという中国人親子、その向こうにはワンピースの日本人女性が4人。お客の8割は東洋人だ。

そこへ、南米らしき3人組が入ってきた。男性はロゴの入ったTシャツにショーツにテニスシューズ、女性2人もTシャツだ。
ここに来る前に、シックな黒いショートパンツ姿だった友人に「やめたほうが安全じゃない」と言って着替えてもらったというのに、あれはなんだ !?
レストランは7割くらいしか埋まっていないし、背に腹は代えられない、ということ?

私たちのすぐ隣のテーブルには、女性は20代、男性は30代半ばの日本人カップルが座っていた。
形はカップルなんだけど、聞こえてくる会話がひどく他人行儀。まるで初対面のようだ。
「お見合い?」
「まさかお見合いでエズまで来ないよ」
「大学の先生と学生?」
「ありうる・・・」
とひそひそと憶測する私たち。
その時、旅の掲示板で時々ある「現地で一緒に食事をする人を探しています」を思い出した。男性が先に立って帰ったとき、それは確信になった。ひとり旅の男性と女性が掲示板で約束して、このレストランで落ち合ったのであろう。格式のあるレストランはひとりでは入りにくいから、いいシステムだ。お見合いでも不倫でもなかったわけ。

さて、最後に「チップ、いくら置く?」
なにしろアペリティフ係、水係、メニュー係、ソムリエ、お皿を運んでくるのは3人いたし・・・50ユーロもおけば気前がいいんだろうけど、ワインで暴利を貪ってるしね、と35ユーロ置いたら、にっこりされた。


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コメント
このタイミングで…
いつも楽しく拝見させて頂いています。おっさん一人旅でBordeauxに来て、たまたまレストラン入り口で出会った若き日本女性と食事しました。いつも一人ビストロでお店の方と片言で話すくらいなので、周囲に溶け込めたかなと思っていました。宿に戻りブログ見てから、周りからどう見えたか妄想中です。別れた妻に着いていった娘に10年ぶりに会った父親…でしょうか。
Re: uri様
すごいタイミングでしたね!
見かけはフランスでは珍しくない年の離れたカップルで、溶け込んでいたと思います。
私たちは、たまたま会話が聞こえてしまったので・・・
ひとりでご飯を食べるのはつまらないので、私も一人旅のときやってみたいです。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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