同時テロのうち、一番被害のあったコンサート会場ル・バタクラン。たまたまコンサートにいたEurope 1のジャーナリスト、ジュリアン・ペアルスの談話は恐ろしい:
コンサートが始まって40分くらいしたとき、爆竹のような音が聞こえると同時にカラシニコフを持った攻撃者が、観衆のほうに向かってきた。攻撃者は少なくとも3人で、銃口を僕たちのほうに向け発砲してきた。
反射的にみんな床に伏せた。でもパニックになった人たちが立ち上がって逃げ出そうとした。彼らはたちまち標的にされ撃たれた。動いてはいけないと思った。私の上には何人か折り重なっていて息をするのが苦しかったけど、そのお陰で命拾いをしたと思う。

椅子の隙間から様子が見えた。攻撃者はなんの躊躇いもなく、銃に装填しては“死の任務”を続けていた。覆面をしていなかったので、彼らの顔が見えた。一番若いのは20歳そこそこで、薄髭を生やし、まったく感情のない目をしていた。殺人マシンのようだった。彼らは系統的に撃っていき、頼むから殺さないでくれと言う人も撃った。撃っては装填し、また撃ち続けた。

そのうち、犯人たちが装填しているときが逃げるチャンスとわかった。ステージの袖には会場のテクニシャンが何人か隠れている。でもそこは行き止まりで、ステージの反対側から外に出られる、と誰かが言った。そのためにはステージを横切らなければならない。
次の装填ポーズを待って僕たちはいっせいに駆け出し、ステージを横切った。脚を撃たれている女性がいたので、僕は担いで外に転がり出た。

パリ同時テロ、バタクラン
photo:rtl.fr

パリ同時テロ、バタクラン
photo:salte.fr

同時テロ全体の死者は128人、負傷者300人、うち80人が重症。バタクランの犠牲者が最大で、死者82人と言われている。
零時過ぎに警察が介入したとき、犯人のうち3人は爆発性ベルトを作動して自決。4人目は警官に撃たれ、倒れながらベルトを爆発させた。
ソーシャル・ネットワークには「妹がコンサートに行ったけど、消息がわからない。見た人は教えてください」など写真つきで家族、友人を探している人や、「息子にコンサートをプレゼントしたら、死をプレゼントしてしまった」 ・・・
母親の悲しみと罪悪感を思うと泣かずにはいられない。
なんでこんなことを・・・

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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