極右派FNが圧勝した地方議会選挙第一回投票。北仏のノール・パ・ドゥ・カレでは叔母(マリーヌ・ル ペン)、南仏のプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュールでは姪(マリオン・マレシャル=ル ペン)が40%を取って余裕のトップ。忌々しい事態だ。

その翌日TF1、20時のニュースに現れたマニュエル・ヴァルスは、ノール・パ・ドゥ・カレ、アルザス・ロレーヌ・シャンパーニュ・アルデーヌ2地方で、左派候補者に撤退を呼びかけ“第二回投票では、左派支持者は右派に投票するように”。FNの当選を阻止する策略だ。

マニュエル・ヴァルス 地方議会選挙
photo:l'express

「共和国の問題であるとき、私欲は忘れなければならない。迷うことなく共和党(レ・レピュブリカン)に投票するように呼びかける」

そのレ・レピュブリカン党首ニコラ・サルコジは、同じ夜、France2のニュースに出ていた。

ニコラ・サルコジ 地方議会選挙
phoro:toutelatele

キャスターがヴァルスの発言を受けて、「社会党にお礼を言いますか?」と質問したところ、
「レ・レピュブリカンと社会党の間に意見の一致はない。だから協力はない。・・・・“サラダ菜をくれ、その代わりルバーブをあげよう”というわけにはいかない」
このセリフは、忽ちTwitterでからかいネタになった。
「トップシェフ(料理を競う番組)では絶対優勝しないね」
「サラダはあるけど、誰かルバーブをくれる?」
「ホラ(仏俗語でsalades)はやめてくれ」

これは“〇×してあげるから、その代わり×〇してくれ”という古い表現だそうで、サルコジが広報担当にインパクトのあるセリフを探させたに違いない。正しくは、
Passez-moi la rhubarbe, je vous passerai le séné/ルバーブをください。代わりにセンナをあげます。
センナがあまり知られていないので一般的なサラダ菜に置き換えたらしい。あるいは、センナは下剤に用いる植物なのでまずいと思ったのか?正しい表現を知らなかっただけか・・・
サルコジは“撤退もフュージョンもしない。FNに対抗できるのは自分の党だけ”と強気で、党内にも反対者が出ている。

選挙前、地方の支持者ミーティングで、彼はこういう発言もした:
「ネットでぺドフィリア(児童性愛)の画像を見る人はペドフィルだ、ジハーディストの画像を見る人はジハーディストだ!」
これもソーシャルネットワークでウケて、
「子猫の画像を見る人は子猫だ」
「サルコジの画像を見る人はサルコジだ」・・・

広報担当者を変えたほうがいいかも。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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