本当テロと真似テロの見分け方

シャルリー・エブドからちょうど一年後の1月7日、ほぼ同じ時刻(正午)、外にいた私はけたたましいパトカーのサイレンにヒヤリとした。「また何かあったの?」
携帯のラジオをつけると果たして「18区の警察署に武装した男が侵入しようとし、警官が発砲した・・・」

肉屋の挽肉包丁を振りかざし、Goutte d'orの警察署に入ろうとしたその男は、見張りの警官が「止まれ!」「下がれ!」と繰り返しても突進してきて、警官は発砲、死亡した。男の上着から電気線のようなものが出ていて、もしかして自爆ベルト?! 爆発物処理班が呼ばれ、周囲の商店は閉り、住民は外出禁止になって、物々しい警戒網が張られたが、結局“ニセ物”と判明。

le-quartier-de-la-goutte-d-or-a-paris-le-7-janvier-2015 (560x373)

持っていた犯行声明によると、男はチュニジア人の“ジハーディスト”、タレック・ベルガセム、20歳。盗みの前科者と指紋が一致し、その時(2013年)はサラ・アリ、20歳、モロッコ出身、住居不定となっていた。さらに調べると、男は7つの名前を持ち、名前ごとにヤク密売、傷害などで捕まっている。国籍も時にシリア、しばしばモロッコ、チュニジア、グルジア・・・

写真の顔は、どうみても20歳には見えず「30はとっくに過ぎてる顔ですね」とニュースキャスター。第一、2013年に20歳で、3年後も20歳なんて・・・

jihadiste (560x315)
photo:BMFNews

警察は「性急に結論を出せない」と言いつつ、“精神異常者の単独犯行”に傾いている。
「この犯行は、今日のテロ行為が千変万化であることをよく表している」とパリ検事。つまり、複数犯でしっかり計画されたテロ行為の他に、精神異常者や、ジハードのプロパガンダに触発された人の単独犯行があるということ。
肉屋の包丁+オモチャの自爆ベルトで、大勢の警官、憲兵を出動させ18区住人を震撼とさせるなんて・・・本物だけでもたくさんなのに、いい加減にしてほしい。

追伸:30年も私に付き添ってくれたデヴィッド・ボウイ(の音楽)。最後のアルバム発売の2日後、それまで“生”にしがみついていた手を放したように亡くなった。哀しい。
先立ったファンたちにあの世で歓迎されているかも・・・ご冥福を祈ります。

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ