初体験、シナゴーグの結婚式

うちの斜め向かいにあるシナゴーグ(ユダヤ人教会)に、私は一度も入ったことがなかった。
去年1月の連続テロ以来、入り口には、銃をかまえた兵士が4-5人立っている。その隣が小学校なので、子供を迎えに来る親たちが、兵士にお菓子の差し入れなどしている。

日曜日にはよく結婚式をやっていて、花を飾った、長さが2倍くらいあるロールスロイス(だと思う)がけたたましいクラクションを鳴らして道を占領する。朝市の帰りに、結婚式にぶつかり、着飾った人たちを観察することはあった。

もう10年近いつき合いの、経理士のセルジュは信心深いユダヤ人。一緒にご飯を食べるとき、カシェール(儀式に従って屠殺された清浄な肉)だけ、甲殻類も「清浄じゃない」と食べない。私が海老をパクパク食べるのを、気味悪そうに見ている。
この前に会ったら、なんだかほっそりしていた。
「6kg痩せた」
「どーして?」
「娘が結婚するから」
「どうしてあなたが痩せるの?」
「だって娘に付き添って歩くのは僕だもの」
なるほど。「そうだ、君にも絶対来て欲しい」と招待状をもらったのだ。

兵士の横をすり抜け、バッグの中身をチェックされて中に入ると、聖堂の扉の前に人がたむろしている。入るべきか待つべきか・・・何しろ初めてなんで全然わからん。そこへ、教会の職員が出てきて、「花嫁が入場するから道を空けて!」
そして、コチコチに緊張したセルジュと、満面の笑みを浮かべた花嫁が現れた。セルジュが目で「中に入れ」と合図するので、聖堂に入って座ると、何人かの人がジロリと私を見る。見回すと、右側は男性、左が女性に分かれていて、私は、白いキッパを被った男性の席に座っていた。失礼、失礼!「男女席を同じうせず」の世界なのね。

花婿が祭壇で待っていて、父親に連れられた花嫁が入場するのはカトリック教会と一緒

シナゴーグ結婚式

その後、ラビ(ユダヤ教区の長)が2人、祝福の演説をした。カトリックの結婚式よりくだけた、親密な感じだ。
1872年に建てられたシナゴーグはなるほど美しい。

シナゴーグ結婚式

シナゴーグ結婚式

式の終わりのほうで、中年の女性が入ってきて私の横に座った。大幅に遅れて来る人がいるものだ、と思っていたら、その女性、花嫁・花婿を見て「やだ、この結婚式じゃない!」
復活祭の3連休なんで結婚式が混み合っていて、次の式に来た人だったのだ。
「あなたたち、すごく遅れているわよ」
そんなこと、私に言われても・・・
というシナゴグ、初体験だった。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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