今日は深刻な話題・・・

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治癒不可能な、鼻孔にできた腫瘍で苦しんでいた女性、シャンタル・セビル。この類稀な病気は彼女の顔を変形させただけでなく、嗅覚、味覚を失い、昨年末から目も見えなくなっていた。そして針で刺されるような絶え間ない痛み。その痛みに耐えかね、家族も同意して、彼女はディジョンの裁判所に安楽死の許可を願い出た。

フランスの法律では、治療や投薬をやめる「消極的安楽死」は2005年から認められているが、致死量の薬を与える「積極的安楽死」は禁じられている。政府は、法律を改定するつもりは全くない、と発表し、ディジョンの裁判所はシャンタル・セビルの嘆願を却下。17日のことだ。
これをきっかけに安楽死の是非をめぐって全国的な論議となる。

政府が態度を変えない中で、ベルナール・クシュネールだけがシャンタル・セビルを擁護する発言をする:もし彼女が自殺という手段を選べば、家族の苦しみは計り知れない。法律に例外を認めるべきだ。

現外務大臣のクシュネールは、国境なき医師団の前責任者であり、かっては厚生大臣だった。

19日の水曜日、シャンタルが死亡しているのを娘が発見。医師は自然死の可能性は少ない、と発表。彼女の体内に残っていた薬物の分析には何日かかかるので、死因はまだわかっていない。

死ぬことに手を貸すのを認める、というのは最も難しい決断だ。今回の論争の中で「末期がんの患者で、家族も同意すれば、医師が“手を貸す”ことは現に行われている。裁判所の判決は偽善的」という意見が目立った。

ヨーロッパの地図で、赤く塗られた国が安楽死を禁じ、オレンジが「消極的安楽死」のみ認め、グリーンが全面的に認めている国(オランダ、ベルギー、スイス、スウェーデン)。
そういえばWIKIPEDIAでフランスが安楽死を認める国の中に入っていたけど、2005年のレオネッティ法は、他のオレンジ色の国同様「消極的・・・」しか認めていません。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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