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コロナ:ウソとホント

ラジオFranceinfoで毎日、救急医が視聴者の質問に答えるコーナーがあって、なかなか役に立つ。
例えば、
コロナ感染者の吸うタバコの煙を吸って、感染することがあるか?
まさか・・・と思ったけど、医師の答えは「あり得る」。

固形せっけんより液体せっけんを使った方がいい?
これも「ウィ」
理由は、固形せっけんは複数の人が使う(ひとり暮らしを除いて)。感染している人が手を洗ったあとにウィルスが残っている可能性がある。コロナウィルスは湿った表面の上でより長く生き延びる。

ドアの取っ手を消毒する必要があるか?
これも「ウィ」 。
コロナウィルスは銅(真鍮)の上で4時間、カートン上で24時間、プラスチック、ステンレス上で3日間生き延びると言われる。
ただし感染力は時間が経つうちに失われる。

うちの猫に触るのは危険か?
「ノン」(ホッ)。飼っている動物が媒体になった例はない。
確かアメリカで犬が感染したというニュースを聞いた気がするけど、あれは夢だったのか?

一番の気がかりはマスクの効用だ。
フランスでは感染者以外、マスクをする必要はない、と繰り返し言ったいるけど、信じがたい。
感染者がウィルスをばら撒かないために有効なら、感染していない人の予防にも有効なはず。だって一方通行のマスクなんてないでしょ。日本ではみんなしてるし。
東京にいる息子と話したら「それはフランスでマスクが足りないからじゃないか?」
「!?」
そんな簡単なことに気づかなかったのは私だけかも。
フランスでは医師・看護婦に十分なマスクがないから一般の人には「必要ない」と言っているわけ?
本当に感染予防になるというmasque ffp2 3mは目下どこでも品切れになっている。
masque-de-protection-ffp2-3m-p-320432-450x450.jpg
これ以外のマスクは役に立たない、ということか?
でもマスクをしていると安心する。不穏な日々、精神的な効果も大切だ。

目下、息子は東京、娘は友達と田舎、夫とわたしはパリ、と3か所に別れている。
「飛行機3機に乗り別れているようなもんで安心だ」と夫。

みなさん、どうぞ気をつけて。前代未聞の世界的伝染が一日も早く収まるように願うばかり・・・


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人はなぜ買いだめするのか?

「多くのスーパーに買いだめの人が殺到し、長い行列ができています」とニュースで繰り返し言っている。
そのすぐ後に経済相が、
「ストックは十分あるから買いだめする必要はない」
煽っては鎮める、脅かしては安心させる、その繰り返し。

朝市のシャルキュトリー屋さんでは「200ユーロ買い込んだ人がいた」と店員のお兄さん。
「でもハムとか3日しか持たないでしょ」
「そう言ったんスけど、聞かないス」
スーパーでキャディ2台分買い込んだオジサンはインタビューされ、
「品切れが怖いからじゃなくて、隔離に備えてです、ハハハ」
でも食料&生活必需品調達には出かけていいのよ。

さてうちの近くのスーパー。入店制限を始め、出た人の数だけ入れている。人との間隔1mだから列は長い。

フランス人はトイレットペーパーを必要不可欠と思わないのか在庫があり、なくなるとすぐ補充される。補充直後の図。

フランス、コロナウィルス、買いだめ

食べ物には危機感あり。缶詰の棚。

フランス、コロナウィルス、買いだめ

こちらは初めて見るピカールの“空っぽ”さ。

フランス、コロナウィルス、買いだめ

人はなぜ買いだめするのかを、ゲーム理論で説明している記事『トイレ紙買いだめ理にかなった行為か』を朝日新聞で読んだ。
会員限定の記事なので、こういう内容だ。

“他人の言動によって自分の言動が左右される状況の分析には、社会・経済現象をゲームとして捉える経済学の『ゲーム理論』が有効。
消費者が『プレーヤー』、トイレットペーパーを買いだめるか否かの選択がが『戦略』、その結果に応じた各プレーヤーの損得がゲームの『利得』。
現在、多くのプレーヤーが「買いだめする」戦略を選び、「自分ひとり戦略を変えても得しない」状態にある。だから状況は動かない(トイレットペーパー品切れが続く)。
品切れを打開するには「みんな一斉に買いだめをやめる」のがポイントで、それには『他の人も買いだめをしていない』と確信することが必要。その方向に持っていくのはマスメディアの役割だ・・・”

ふむふむ。シンプルでわかりやすい論理。

だからこそ、冒頭のような、買いだめを促進させる報道(しかも国営放送)はしないでいただきたい。


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カフェがなければ公園に行く人達

カフェ、レストラン、映画館、“国民の生活に不可欠でない”商店が閉鎖され、「握手しない・キスしない・人と人との間隔は1m」というお達しが出た翌日は、不穏な空気をよそに青空の日曜。

カフェは閉まり、

フランス、コロナウィルス、隔離

いつも人が溢れているフラン・ブルジョア通りは閑散、一見、お達しは守られているように見えたけど。

フランス、コロナウィルス、隔離

公園やセーヌ河岸にはカップルやグループがくっつき合い、キスも握手も横行している。

フランス、コロナウィルス、隔離

ニースのプロムナード・デ・ザングレも人出だったそうだ。

全体主義精神の中国人にできたことがフランス人にはできないのだ。
無頓着なのか、事の重大さが分かっていないのか、反抗的なのか、その全部か・・・イタリア人だって我慢してるでしょ。
そういう私も友達を夕食に呼んだから大きなことは言えない。

街頭インタビューで「怖がらずいつもと同じように生活したい」と堂々と言っている人もいた。
連続テロのとき、よく聞いたセリフだけど場合が違うでしょ。

それでマクロン大統領が月曜日、再び20時のニュースに出てくることになった。
「指示は守られず、朝市や公園に人が溢れていました」
シュン。
「だから感染抑止態勢を強化しなくてはなりません」
最低2週間の外出禁止。食糧調達、通院、テレワークが不可能な人の通勤を除く。守らなかった人は処罰。
そしてシェンゲン圏外の渡航禁止、30日間。つまり日本へは行けなくなる。

マクロンは「confinement/隔離」という言葉をあえて使おうとしなかった。でも事実上、隔離だ。
演説後、ニュース解説者が「なぜでしょう?国民を怖がらせないための配慮でしょうか」

でもカフェが閉まれば、公園で同じようなことをする国民だ。場所が問題じゃなく、人が接近するのが危ないのに。
少し怖がらせないとみんな言うこときかないじゃない?


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世界の終わりの前の最後の食事!

マクロン大統領の「全学校休校」から48時間後に、フランスはコロナウィルス第3段階に突入し、フィリップ首相が、
「すべてのカフェ、レストラン、クラブ、映画館、商店を14日の午前零時をもって閉鎖」を発表した。

いつもより怖い顔のフィリップ首相。この人、あご髭がメッシュになってるのね。

コロナウィルス、第3段階
photo: rfi:fr

友達夫婦が夕食に来るので、ラジオを聞きながらご飯を作っていた私は、文字通り飛び上がった。
商店も閉鎖!? 今、冷蔵庫と冷凍庫にあるもので何日食い繋げるだろうか?
すぐネットで見たら、
「国民の日常生活に不可欠でない公共の場所」が閉鎖。
不可欠な食料品店、朝市、薬屋、銀行、ガソリンスタンド、タバコ屋は開けていい。ホッ。

この決定の発端は、ここ3日で感染者倍増したこと(目下、計4499人、死者91人)。
さらにフィリップ首相が外に出たら、カフェには人が一杯で、頭を突き合わせておしゃべりしているではないか。
「必然の用事以外出かけるな」というお達しをフランス人が護っていない!と断固たる措置になった。

感染を食い止めるに正しい判断、ではあるけど、「ついに!」というショックはありますね・・・
夕食を作りながら、友達は果たして来るだろうか?
というのも、友達妻が心配して、
「明日どうする?私たちはともかく、ダンナたちが危なくない?」と電話してきた。
彼女のダンナもかなり年上で持病持ちなのだ。
「ウチは大丈夫だけど、あなたたちがいいように決めて」
「あなた、どうする?」と友達妻が夫に聞いている。
「僕は行きたい」
「じゃ、キスなし、握手なしで来てよ」
「何、持っていく?」
「ポーランドのウォッカ・・・ハハ、ジョーダンよ。白ワイン」
ということになっていた。

20時過ぎに2人はやってきた。
「世界の終わりの前の最後の食事!」と笑いながら。


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保育園から大学まで無期限休校

コロナ発生以来、公で口を開かなかったマクロン大統領が20時のニュースでエリゼ宮から演説。

マクロン大統領、コロナウィルス

その中で一番重大な決定が、
〇16日(月)から全学校の無期限休校。
罹っていても症状が非常に軽い子供や若者がウィルスをばら撒く危険がある。
保育サービスは地方ごとに決める。

〇親たちの雇用と企業を護るため、うちにいなければならない親の“一時的失業”を国が保証する。

〇3月分の企業の税金、社会保障負担金は後払いを認める。

〇11月~3月末まで、家賃未払の店子を追い出せない法律 Trêve hivernal(冬季の休戦)を2か月延長する。

〇緊急を要さない治療、手術は後回しにして、医師、看護婦、ベッドの確保。

〇70歳以上の高齢者は特に注意(と何度も繰り返した)。電話にして会わないようにする。

そして「一番危険なのはナショナリズム」
世界に広がっている伝染病だから一丸となって取り組まないといけない。国境閉鎖はヨーロッパ連合と話し合って決める、とトランプ大統領の決定を暗に批判した。
トランプ大統領はいつもの突然さで、コロナウィルスの伝播はヨーロッパのせいと言い出し、「新しい感染を防ぐため、ヨーロッパからの便を30日間中断する」と発表したのだ。
“ヨーロッパからの全便”、でもイギリスだけは除外。イギリスでも感染者は出ているのに、この依怙贔屓は経済的理由・・・ヨーロッパ連合はこの「一方的な決断」を告発している。

“重大な決定はなく12分くらい”といわれていたので夫と、のほほんと見ていたら、アララ・・・事態は深刻。
とくに心臓の持病がある夫は要注意だ。
今まで比較的冷静だった国民が明日の朝、どうなっているだろうか?


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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