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隔離14日間から7日間へ

感染者に濃厚接触した人の隔離期間を14日から7日間に短縮する、という政府の提案を科学評議会も承認した、と健康相オリヴィエ・ヴェロン。感染者の隔離期間も短くなる予定。

隔離の短縮
photo:AFP

感染者が増えているのになぜ?
「14日間は長すぎ、フランス人が守っていないからです」
つまり厳しくして守られないより、緩くして守られたほうがいい。
同感。第一14日間隔離は勧告でしかなく、誰もチェックしていないのだ。
でも、それで感染が広がったら?
新型コロナの研究が進むうち感染の仕方も見えてきた:症状が表れてから5日間が感染力があり、その後は10%以下に落ちるそうだ。
フランスでは14世紀、ライ病の流行のときに初めて発令された40日間隔離、キャランテーヌ。ライ病は「肉体を滅ぼす魂の病」と教会が騒ぎだし、隔離というより排除、村八分だったらしい。

40日間が21世紀には14日間になり、さらに半分に短縮される。経済への影響と国民性も考慮に入っているでしょうね。
国民性と言えば、戸外もマスク義務が「厳しすぎないか?」というラジオのアナウンサーの質問に、
「フランス人には厳しすぎるくらいがいいんです」と某伝染病医。そんなことがわからんか、という口調。
まったく、おっしゃる通り。


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フランス式テレワーク

ラジオで、労働問題専門のジュリストがテレワークの問題について答えていた。

-プライベートの時間と仕事時間の区別がなくなりグチャグチャになる。
「それは自分でオーガナイズしなくてはいけません。例えば夜10時に来たメールは、よほどの緊急事態でないかぎり、返事しなくてよろしい。『明日の返事でかまいません』と書く良心的な上司もいれば、すぐ返事しろという上司もいます。後者は職権乱用です。」
ふむ。日本人ならすぐ返事してしまいそうだ。

-子供がうるさくて集中できず、仕事が進まない。
「子供の学校や保育園がコロナのせいで閉まっている場合は『仕事の能率が落ちるのは仕方ないので、上司は大目に見ること』という労働相のお達しがありました。どうしても無理な場合はパートタイムか部分的失業が適応されることがあります。」

-テレワーク中の事故は労災が認められるか。
「はい。例えば勤務時間中に階段から落ちたとか、熱いコーヒーをこぼして火傷したとかは仕事中の事故とみなされ、カバーされます」
へぇ、そうなのね。日本だと「業務に内在する危険有害性が現実化したと認められることが必要」だそうだけど、階段やコーヒーに「内在する危険有害性」があるとは思えない。
何につけ、フランスは従業員が守られている国だ。

20年以上前、勤務時間中に何かの用事で出かけ、バスに撥ねられたことがあった。
「もう少し小さいもの-自転車とか-選べなかったのか?」と周囲に言われたものだ。
肋骨2本、鼻と前歯3本が折れ、それらの修復は(肋骨はくっつくのを待つしかないけど)すべて労災がカバーしてくれた。
何の用事ででかけたか、聞かれることもなく、事故は勤務時間中に遭うのに限る、と思った。

ところでテレワークは通勤時間がないし、上半身だけ着替えればいいのでラクに思えるけど、
(ちょっと立膝はまずいんじゃない?)

テレワーク

実際にやってみるとけっこう疲れる。無駄口をきいたり動いたりする“余白”の部分がなくて、ずっと集中していなくてはならない。

いつになったらコロナ以前の生活が戻ってくるんだろう?


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2015年1月7日、風刺週刊新聞シャルリー・ヘブドの編集者、漫画家など10人が銃殺、2日後ユダヤ食品スーパーが襲撃され、計17人が亡くなった。

あれから5年。シャルリー・エブド裁判が2日に始まった。
14人の被告のうち、3人は逃走中、もしくは死亡しているので、被告席に立つのは11人。
主犯のクアシ兄弟とアメディ・クリバリは銃殺され、この11人は武器調達や逃亡援助などに加担した“下請け”たちだ。
裁判は2か月半続き、裁判の模様はすべて撮影される。裁判所はカメラ禁止でスケッチだけ許可されるから異例のこと。
このヴィデオは公開されない。国家記録資料として残すためで、日の目を見るのは50年後だ。
つまり、どう頑張ってもわたしは観れない。

裁判初日にぶつけて、シャルリー・エブド紙は再びムハンマドの風刺画を一面に掲載した。
「すべてはこれ(風刺画)だけのため」

シャルリー・エブド、ムハンマド風刺画
photo:Valeurs actuelles

個人的にはシャルリー・エブド画風が好きではないし、これをユーモアと呼べるだろうか?

さらに驚くのは、この“再びムハンマド”をフランス人の59%が
「表現の自由の名において正しい」と支持。
「無意味な挑発。正しくない」31%を大きく上回っている。
フランス人イスラム教徒に限ると19%が支持、69%が不支持(当然)。

エマニュエル・マクロンも「フランスには信条の自由に繋がる冒涜の自由がある。それらの自由を守るためにわたしはいる」
むむむ・・・あの連続テロのあと、330万人が抗議デモをしたのは、シャルリー・エブド賛同のためではなく、表現の自由を守るため、「あんたらテロリストの脅しには屈しないぞ」を見せるためだった。

表現の自由と宗教冒涜の自由との間には一線があるのでは?
編集会議をしていた人たち全員が銃殺されているのだ。シャルリー・ヘブド犠牲者の家族は「冒涜の自由を貫くより、生きていて欲しかった」と思っているはず。
このタイミングでまた挑発する必要性がわからない。
マスクをつけない、と息巻く人たちも然り。何考えてるんだかわからない人がいるのが世の中だけど。


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6カ月ぶりの学校復帰

昨日の夕方モノプリに行ったら、新学期に必要な文房具を買う親子が、リストを片手に走り回っていた。
「それはうちにあるでしょ!」
「ペンケース、2つも要らないの」
子供はブスっと不満そう。
「あたしも昔、ああだった」と娘は年寄りじみたことを言う。

そして9月1日。1250万人の小中学生が学校に復帰した。なんと6カ月ぶり。
教育相は「ほぼふつう通りの新学期」などと言っているけど、「11歳以上一日中マスク(食べる&飲むときを除いて!)、生徒間のソーシャル・ディスタンス、休み時間は他のクラスの子と遊ばない・・・」と全然ふつうじゃない。

机の幅がダントツに広い。全部、買い替えたの?

フランス9月新学期
photo:sud ouest

感染防止対策だけでなく、6カ月の間に深まった子供たちの格差、不公平も深刻な問題だ。
貧富の格差が大きいフランスでは、教育格差も日本のそれとは程度が違う。
子供の勉強を見れない親も少なくないし、隔離中の遠隔授業も「家にスマートフォンが1台しかないから受けられない」家庭もあった。
そう、子供たちが一日家にいると、その環境の違いで差が出る。
「“恵まれた家庭”では、文学やアート、教育的ゲーム(例えばスクラブル、語彙と綴りに役に立つ)が身近で、親たちの話す内容やしゃべり方も違う。つまり家庭で学ぶことが多い。対して“恵まれない家庭”では、学ぶ場所は学校だけだ」と某社会学者。
学ぶだけでなく、一日のうち、まともな食事は給食だけ、という家庭もあった。
隔離が続くうち、先生のレーダーから消え、2度と戻ってこなかった生徒は後者に多い。
レーダーから消えたのは4~5%だけど、「出席はしていても何も聞いていなかった」生徒もいるから実際の落ちこぼれはその倍と言われる。
・・・と、コロナの被害は限りない。

今、政府が毎日、感染者増加!と脅しているのは(テストが格段に増えているから当然なんだけど)もし2回目のコンフィヌマン(隔離、ロックダウン)になったら、経済にも教育にも致命的だからだろう。
マスク反対でもをするバカどもがいるけど、大人しく言うことを聞いたほうが賢明だ。


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“リカちゃん”の年齢

帰る前日、パリの天気予報を見てガックリする。もう秋じゃない・・・
帰る日の朝、“最後の海岸”に行き、アパルトマンの掃除をした。
清掃費は滞在費に含まれているけど、ざっときれいにしておかなくちゃ、と。

鍵を返し残金を払うので、ドミニックは「12時半に行く」と言っていたけど1時間遅れでやってきた。
コートダジュール13件のアパルトマンを管理している彼は、マントン、ニース、カーニュを飛び回っていて、必ず遅れてくる。
短パンで現れると、すぐ清掃係に変身。最初「清掃係」と三人称で話していたけど、ドミニックが兼ねていることが判明した。
コロナ以来、清掃・消毒の規定が厳しく、清掃費は50€から75€、50%増しだ。
「とくにシーツ類がうるさい。3日間“隔離”してから60度で洗わないといけない」
借りるほうとしては安心だけど。
美味しいバルサミコ酢が半分以上残っているので、これよかったら、と言ったら、
「うーん、ありがたいけど、今引っ越し中なんで・・・」
「引っ越し?」
「“息子の母親”がカンヌに転勤になったので、行き来しやすい街に引っ越すことになった」
養育権折半で、息子さんは1週間おきに母宅、父宅を行き来しているらしい。
「それに5人になったから」
「5人!?」
なんでも先日紹介された“リカちゃん”は2人の子持ち。
「えー!若いのに」
ドミニックはフフッと笑い、
「でも40歳だよ」
「 !!?」
わたしがシンジラレナイという顔をすると、
「あなたたち(日本人)と一緒で、(セルビア人も)食べてるものが違うんだ」
日本人の長寿や年齢不明の理由は-最近ではコロナ感染者が少ないのも-食べ物が違うから、と言われる。
セルビア人の食生活は知らないけど、日本に全く興味なさそうなドミニックが言うのがおかしかった。

「このパラソル、来年まで取っておいてね」と頼み、わたしたちは駅へ向かう。
今年、夫が来れたのは本当によかった。来年、2人とも元気でまた来れるだろうか。あのパラソルが使えるだろうか・・・
と思いながら、誰もいない駅で電車を待っている。

beaulieu gare


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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