長谷川たかこのパリのふつうの生活
気になるニュース、お薦めの映画、
おかしな友達、子供の暮らし・・・
パリのふつうの日常
ティッシュをお忘れなく!『メアリーとマックス』
DATE : 2009-11-02-Mon Comment 0
11月1日は諸聖人の祝日(Toussaint)、2日は死者の祝日。
毎年、この時期は陰鬱な天気で、自動車事故が一年中で一番多い週末でもある・・・深く考えると怖くなる話だけど、とにかく今年もまた雨降り。こんな日は映画を観に行くしかない。

『メアリーとマックス』はアダム・エリオットの人形アニメ。大人のアニメ、というと勘違いされそうだけど、深いテーマの物語。1ヶ月前に封切りになってから宮崎駿なみの評判だ。

mary et max_affiche

オーストラリアの田舎町に住むメアリーは8歳。
「目は泥んこ色、顔のシミはウンコ色」と友達にバカにされている。

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お父さんは、工場で一日中ティーバッグを作り、お母さんは一日中タバコを吸い、アル中だ。

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マックスはニューヨークの喧騒の中に住む44歳のユダヤ人。超肥満で、アスペルガー症候群で、落ち込むとチョコレート・ホットドッグをやけ食いする。
アスペルガー症候群とは、『興味・関心やコミュニケションにおいて特異であるものの、知的障害が見られない発達障害』。マックスは、知的には人並みなのに、人間関係が極度に苦手で、人と同じ興味が持てない、したがって友達がいない。

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ひょんなことからこの2人の間で文通が始まる。
一見何の接点もないメアリーとマックスには“孤独”という大きな共通点があったのだ。
そしてチョコレートが大好き・・・

いつかアール・グレイという名の男性と結婚するのを夢見ながら、メアリーは成長していく。友達のいない隙間を、タイプ打ちのマックスの手紙が埋めてくれる。

メアリーの手紙で、ユダヤ人だからといじめられた子供時代や、女性との苦い体験が蘇り、それに苦しみながらも、手紙に支えられるマックス。

20年に渡って手紙が育てた友情を、モノクロのような暗い背景とユーモラスな人形たちが綴る。

ラジオの映画評で、簡単には感動しそうにない評論家が2人「泣いた」というのを聞いて、「ほぉ・・・」と思っていたら、果たしてポロポロ涙が出た。

人間は人の間と書くように、ひとりでは生きていけない生き物。心の繋がりの大切さ、忘れていた手紙という伝達手段の大切さも教えてくれる、観終わったあと、またすぐ観たくなる作品だ。


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シラク前大統領、人気の頂点で起訴
DATE : 2009-10-31-Sat Comment 1
『シラク前大統領、起訴』は朝から全メディアでトップで取り上げられた。
元大統領が起訴され公判出廷が命じられるのは歴史上初めてのこと、騒がれるのも当然だ。

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シラクさんがパリ市長時代(1977-1995)に、傘下の共和国連合(RPR)の職員21人がパリ市に架空雇用され、その給与がRPR資金、大統領選資金に流用されたという疑惑。
『現職大統領は裁いてはいけない』という特権のお陰で、在任中(1995年〜2007年)は治外法権になっていた。
嫌疑は「公金流用」と「背信」。「公共流用」は禁錮刑10年+罰金15万ユーロ。
「背信」のほうは禁錮3年+37,5万ユーロの罰金。
罰金払うお金はあるだろうけど、ムショ入りというのはショッキングだ。

サルコジ大統領の不人気が幸いしてか、現職を退いてからのほうが人気が高いシラク前大統領。
今月半ばのパリ・マッチの政治家人気投票では76%を獲得してダントツ1位。
カナル・プリュスのギニヨル(政治家や有名人のソックリ人形のギャグ番組)では相変わらずの人気キャラ。

ベルナデットも似てるでしょ。

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11月6日は回顧録が出版になり、11月29日、77歳の誕生日にはバラエティ番組『Vivement Dimanche』(日曜バンザイ)にゲスト出演が決まっている・・・とオメデタ続きであったのに。

日本が大好きでお相撲の熱烈なファン(愛犬の名前がSUMO)、日本に愛人がいることは公然の秘密、その女性との間に子供までいるらしい。
個人的にも好きな政治家のシラクさん、判決はどう下るか・・・?



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フランスで大福が流行るか?
DATE : 2009-10-29-Thu Comment 0
11区にあるラ・ココットという食専門の本屋さん。レシピ本、レストランガイド、食材の本、食べ物をテーマにした小説や漫画(谷口ジローさんの『孤独のグルメ』もあった)など、立ち読みしているとお腹が空いてくるような本や、オリジナルエプロンやトルション(フキン)、オーナーのアンドレアが日本から持ってきたお弁当箱やお箸。おみやげに喜ばれるお寿司のUSBキーは成田まで行かなくてもここで買える。

ここココットで和菓子教室を開催している。先生は辻料理学校を卒業し、パリで料理家・料理ジャーナリストをしている時岡千尋さん。
串団子や抹茶サブレ、苺大福やゆずケーキなど作って、今回でもう4回目。

フランス人の日本食への興味は日ごとに増すばかり、中国人経営のお寿司屋は増える一方だけど、デザートやパティスリーではフランスに敵わない。
和菓子で人が集まるだろうかと心配したが「他所でやっていないから」と結構集まる。
お父さんがお寿司を作れるので、自分は和菓子を、という学生さんや、日本に1ヶ月滞在してから抹茶がないと生きていけなくなったグラフィックデザイナー、日本料理大ファンのパートナーと暮らす料理ジャーナリスト、日本の食べ物は何でもダイエットにいいと思っている女性・・・

苺大福が評判良かったので、今日は栗入り大福、それと抹茶寒天。
Agar-agar(アガールアガール)と呼ばれる寒天はノーカロリーでミネラル豊富、とフランスでも人気上昇中だ。

白玉粉と水と砂糖のミックスで大福の皮を作る。普通は蒸して作るそうだが、時岡方式は電子レンジ。ちょうどいいテクスチャーになるまで何度か電子レンジに入れる。つき立てのお餅のような生地を片栗粉をたっぷり敷いたパッドにドサリ。

赤いお皿の上は前もって分配されたあんこ。中に栗が隠れている。

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大福は、発祥したとき「大腹」と書かれていたそう。時岡先生に教わった。
お腹一杯になるボリュームあるお菓子だったから?でも美しくないということで、大福になったそうだ。

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漉し餡とつぶ餡の違い、とか、日本で一番美味しい小豆の産地は?(答えは北海道)とか、美味しいお煎茶の選び方は?とか、生徒さんたちは鋭い質問をしてくる。
お煎茶は沸騰したお湯を少し冷ましてから入れたほうが・・・と言ってみたら、みんな既に知っていた!

抹茶の香りがたまらない寒天、アガールアガール。

maccha1.jpg

あんこに抹茶シロップにホイップクリーム、フランボワーズを添えてパフェの出来上がり。
これでもノーカロリーと思われたら困るんだけど。

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抹茶パフェが残ったので、家族に味見させようと持って帰ったら、「ナニ、その緑色のキューブ?!」と息子。「僕、もうお腹一杯」と夫。
食わず嫌いのアホたちが!一人で食べた。


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猫のカップルの年齢差
DATE : 2009-10-27-Tue Comment 0
「猫、飼ってもいい?」
「うちに一匹いなかったっけ?」
「アタシになつくアタシの猫が欲しいのよ!」
娘のカミーユとのやり取りが始まって1年。

猫はテリトリーにこだわる動物だ。6年間も“一人っ子”として暮らしたアナイスが新入りを歓迎するとは思えない。
「雄ならいいんだ、ボーイフレンド欲しがってじゃない」
「お見合いさせたの忘れたの?うまくいかなかったでしょ」
「あれは男が意気地なしだったから・・・」

猫は大好きなので優柔不断にしていたら、行動力だけはある娘は、学校の友達に「子猫求む」と触れ回り、子猫が5匹いる男の子を突きとめ、早速視察にいってきた。
「すっごく可愛いエジプトの血が混じった雄猫」
エジプトってアビシニアン?「だったら早く連れてらっしゃい」というわけで、秋休みに入る前日、子猫がうちにやってきた。5匹の中で一番元気がいいという雄猫だ。

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名前はタマだって。ラムセスとかのほうが似合いそうだけど娘の猫だ、仕方ない。
アナイスが飛び掛ったりするとヤバイので娘の部屋に閉じ込める。

アナイスおばさんには悪いけど、子猫の仕草や表情は圧倒的に可愛い。

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当面、無関心を装う中年猫。

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夜遅く、娘の部屋で子猫と遊んでいたら、カリカリという物音。えっ!またネズミ!とギョッとしたら、アナイスがドアを引っかいている音だった。
でも部屋に入ってくるわけでも子猫に興味を示すわけでもなく、私を見上げ「あんた、こんなとこで何してるの?早く帰ってらっしゃい」と迎えに来たのだ。嫉妬ですね・・・

アナイスは6歳、猫の1歳=人間の7歳というから42歳。
40歳という年齢差、しかも女が年上。猫の世界では年齢差なんて関係ないんだろうか?


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お父さんよりリッパ?ジャン・サルコジ
DATE : 2009-10-25-Sun Comment 0
ジャン・サルコジが、デファンス地区開発公団の会長の椅子を諦めたのは、国際的なニュースになった。
ジャン・サルコジはサルコジ大統領の次男、23歳。サルコジ大統領と最初の奥さんとの子供。生まれて3年後に両親が別れ、セシリアに育てられた。

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大学生2年生で県議会議員、早くも政治家の道を歩いている。
23歳でなぜ大学2年生かというと、パリ大学法学部2年を2回留年して今年3回目の挑戦。別に勉強ができないわけではなくて、政治家のほうが忙しくて大学に行く時間がないらしい。

ヨーロッパ一のビジネス新都市デファンスの現開発公団会長が65歳で退職しなければならず、ジャンが、有力にして唯一の会長候補になっていた。
当然、「若すぎる」「えこひいき」「特別待遇」と野党を筆頭に、批難の嵐。
サルコジ一族のことだから批難もバッシングもモノともせず、突き進む、と思いきや、20時のニュースに登場して候補を降りる、と発表。「疑いのある勝利は得たくない」

それはエリゼ宮(大統領官邸)の差し金か、ジャン自身の判断なのか?
「大統領に相談したかと問われればノン、父に相談したかと問われればウィ。彼は多くの父親と同じだし、僕もほかの息子と同じ。問題があれば話し合う。僕はこの決断を父に伝えました。決断は自分ひとりで下し、その結果も自分が請け負います。」

父親よりのアグレッシブさがない、柔らかな話し方だったそう。残念ながら私は見逃した。
「苦い後味はない、批難されるのは政治家の仕事の一部。不平は言いません」

パパ夫婦と、去年結婚した奥さんのジェシカ。
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23歳にしてリッパな“演説”だった、これからの成長が楽しみ、と逆に株を上げる結果になった。

「大統領に相談したかと問われればノン・・・」は、例えば「社長に相談したかといわれればノン、父親に相談したかといわれればウィ」などバリエーションが楽しめて、流行語になりそうだ。


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